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SEALベストからの改良点 若干の改良がおこなわれました。スナップはフラップの下に隠れて通常のボタンと取り換えられました。
装備を付けるための2つのナイロンループは、マガジンポーチより上に加えられました。
救急キットを付けるためのタブが改良されました。
両そでにあったマガジンポーチは肩に移動し、肩の後方に4つマガジンポーチが配置されました。それより小型のポーチがコンパスや応急手当キット、またはタバコを入れるために袖に縫いつけられました。
左袖にポケットの横にあったペンシルポケットを追加しました。
オープンサイドのシームは閉じ縫い付けられ、肩プリーツを排除しました。
最終的に浮き袋を挿入するための2つの開口部はフラップとスナップボタンを得て、ベルトループの下に移動しました。
いわゆる、通常のERDLカモジャケットにマガジンポーチを縫い付け、浮き袋が収納できるように改造を施したライフルマンコートの誕生です。SEALベストで両腕に付けられたマガジンポーチは、腕が動かしずらく邪魔という事で現地では切り落とされる事が多かったのです。
これで
SEALベストと同様、M-16の20連マガジンを16本携行できるようになりました。
戦地からの要請で、同様のコンセプトでグレネーダーコートと無線手用のラジオマンコートもネイティック研究所で製作されました。
基本的にライフルマンコートと同じデザインで、当時
SEAL隊員が愛用していたXM-148グレネードランチャー用の40mmグレネードを収納できるポーチをマガジンポーチの代わりに取り付けられたグレネーダーコート。

ラジオマンコートは、コートの背中に当時標準的に使用されていたPRC-25が入る大きさの開口部を開け、使用者はTシャツを着てPRC-25を背負いその上からコートを羽織るという形で使用しました。
実戦での評価 1969年に満を持して
ベトナムに投入されたSEALコートですが、SEALチーム1・2、UDT21・22に支給されました。
この後、SEALコートがこれ以上支給されたかどうか定かではありません。
コートが支給されてすぐ、隊員たちはコートを改造してしまいます。
○襟をカット
○袖をカットSEALコートをベストにしてしまったのです。理由は何点か。
○ 今まで使用していたSEALベストの運用が上手くいっていた。SEALベストはいわゆるライフルマンベストと、マガジンポーチを取り払い救命胴衣のようにし、弾帯を容易にたすき掛けができるようにした機関銃手用の2種類存在しましたが、隊員が各人の好みで色々なベストを製作し使用していました。



写真提供 East Asia Supply co.Thank you!
現地の兵がライフルマンベストにグレネードポーチを縫い付けたモデファイ(改良)Verですが、East Asiaサプライ様が製作しました精工なリプロ品の写真をお借りしました。
同様に、M-16の20連ではなく30連マガジンを収納できるように改良したりと、さまざまな形のベストが存在しておりました。
○装備の交換や投棄が困難であった SEALは作戦行動中、緊急時には装備を投棄し離脱する事が許されていました。
SEALコートはアイデアは大変良かったのですが、もしコートを着用している隊員が作戦行動中斃れた場合他の隊員がその役割を引き継ぐのですが、コートを脱がしてしまうとその隊員が裸になってしまうので大変まずいという事になりました。
同様の理由で、緊急時に装備を投棄した場合、着用者が裸になってまいますからね。
なので迷彩服の上からベストを着用した方が投棄もしやすいという事で、コートがベストに改造されました。
○特殊部隊でM-16の30連マガジンが普及していた コートが支給された1969年当時、M-16の30連マガジンの使用が特殊部隊で広まっていました。
ネイテック研究所で作られ支給された官給品は、20連マガジンを収納するマガジンポーチでした....
他にも色々理由がありますが、
ベトナム戦争にてSEALコートの使用例はあまり見られずに終わってしまいました。

向かって右側の隊員。グレネードコートをベストに改造したものを着用している所に注意。
例外として、タイガーストライプジャケットでライフルマンコートを製作したものも存在します。




これもEast Asia Supply社で製作されたものですが、実際に存在しているライフルマンコートのリプロ品です。
これはM-16の30連マガジンを8本携行できるように作られており、ERDLのライフルマンコートと作りが違います。
現在日本総代理店のクラッシファイドさんで絶賛発売中です(限定生産なのでお早目に) SEALコートは決して人気のある装備とは言えませんでした。ですが3つの要素を1つにして装備の重量を腰回りよりもむしろ胴全体に配分し、目立つライフプリザーバーを保護して偽装し、通常の標準的な装備よりも大量の弾薬を運ぶ事を可能としました。
1980年代までSEALコートは使用され、ある一定の評価を受けたとの話もあります。
(グレナダ侵攻作戦の際にも使用されたとの話あり)
My presentation will end here.
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